C GROSSO知多と地域性

C GROSSO知多と地域性

シーグロッソ知多をご存知だろうか?

シーグロッソ知多は愛知県の知多半島という地域で活動しているサッカーチームで、小学生・中学生・社会人を合わせて約200人が所属している知多半島において大きな規模を誇るチームである。知多半島のサッカー界隈での知名度は高く、この地域でサッカーに関わっている人なら聞いたことがあるかもしれないが、愛知県内において誰もが知っているチームとは言えない。

この知多半島発のシーグロッソ知多が、「地域性」「全てのカテゴリーの1本化」を特徴として、興味深い活動をしているので紹介したい。

まず、C GROSSO知多は2020年に活動を開始し、「知多半島から世界へ」をモットーに活動している。名前の由来はC=知多の頭文字 成長を意味するgrow サッカーのスーパーゴールを意味するgolazoの造語としてgrossoと付けられた。


1995年名古屋グランパススクール知多校として活動を開始、2002年に名古屋グランパスから独立し「知多SC」を設立、2020年に「C GROSSO知多 サッカークラブ」へと改名し、未就学児・小学生・中学生を対象とするクラブとなった。
2023年には社会人チームの始動、日本福祉大学付属高校サッカー部とクラブ申請を行い全ての年代の選手を対象とするクラブへと規模を拡大。
2024年には元名古屋グランパスの優勝メンバーでもある「阿部翔平」を獲得し話題となった。

地域性と全てのカテゴリーの一本化

シーグロッソを語る上で外せない要素は「地域性」と「全てのカテゴリーの一本化」いえるだろう。全てのカテゴリーにおいて多くを占めるのは知多半島に住んでいる選手たちである。あくまで、知多半島に限定されているわけではないため、知多半島純血主義というわけではないが地域性の強いチームである。知多半島は10つの市町村から成るが、その全ての市町村の出身者がシーグロッソ知多に所属する。ちなみに提携した日本福祉大学付属高校サッカー部も知多半島出身者の数は多い。知多半島という地域に根差した活動をしているといえるだろう。

さらに、その地域性をより強くするために「全てのカテゴリーの1本化」は大きな意味を持つ。シーグロッソ知多はあくまでも一度所属した選手の移籍を禁止してはいない。そのため、全てのカテゴリーで移籍は起こる。ただ、カテゴリーを1本化した事によって1度所属した選手の「帰ってこれる場所」の確保ができるようになった。ジュニア年代で所属した選手が高校で知多半島に帰ってくる。県外の高校や大学に進学した選手が、社会人としてTOPチームに帰ってくる。地域性のあるクラブ故に、関わった事のある人と再会する可能性が高いことも相まって、シーグロッソに帰ってくる心理的ハードルも低い。ネット時代になり、人と人の対面でのコミュニケーションや地域との繋がりが希薄になった時代だからこそ、帰ってくる場所としてのクラブは他のクラブとは一線を画すのではないだろうか。

愛知県サッカーの問題点として、選手の県外への流出が挙げられる。歴代の日本代表選手をみても、愛知県出身者は多いのにも関わらず、県外でプレーしているという現象は全てのカテゴリーにおいて存在する。そのような観点でも、シーグロッソ知多のような地域性のあるクラブが幼稚園・保育園児から社会人まで1本で繋がる組織にすることが出来たことはとても重要な意味を持つ。「知多半島から世界へ」という目標を達成するためには、いかに選手たちの流出を防ぐかが重要であり、その点においてTOPチームの活躍は必要不可欠である。

 


都市と地域

第3の都市と呼ばれる名古屋市を有する愛知県は全国的に見れば都会と言える。トヨタやミツカンなどの大企業が存在し、世界中のブランド物が集まるデパートに、名古屋グランパス・中日ドラゴンズに代表されるプロスポーツクラブが多数存在し、様々なエンタメを楽しむことができる都市である。都市としての規模が大きくなればなるほどそこに属する人の流動性は増し、範囲も広くなるだろう。境遇が違う人同士が共通の趣味を持ち出会う。本来出会うことのできなかった人と会社の中や趣味などで繋がることができる。都市の大きなメリットである。

ただ、このような流動性が増し、様々なエンタメを享受できる大都市は「地域性」を失っていくというデメリットが存在する。これは愛知県に限らず現代日本の問題でもあるかもしれない。旧式の村制度や家族制度が事実上破綻した事は私たちの「地域の共同体」や「連帯的アイデンティティ」を失うキッカケになった。

しかし、知多半島におけるシーグロッソ知多は地域性や人との繋がりを通じた連帯を享受することのできる。確かに、地方に目を向ければそのような地域やクラブチームはたくさん存在するだろう。しかし、知多半島とシーグロッソは大都市である愛知県に存在し、都会の恩恵と地域性を同時に享受できる数少ない地域であり、クラブチームなのだ。この両面を持つシーグロッソ知多の今後の活動に注目である。


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C  GROSSO知多

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C  GROSSO知多
C GROSSO知多
愛知県, 知多半島, 半田市

愛知県の知多半島を拠点に活動するサッカークラブ「C GROSSO知多(シーグロッソ知多)」、幼児から大人まで幅広いカテゴリでサッカーができる環境を整えています。

土屋喜平ライター

日本福祉大学附属高校サッカー部を卒業 シーグロッソ知多のコーチとして活動後、2023年度から、U9 のメインコーチに就任 現在はU10のメインコーチとして活動中